ニワビラキ ノ イエ

ニワビラキ ノ イエができるまで

　ニワビラキ ノ イエは、両親から譲り受けた築50年の小さな古民家です。三鷹の地で人と人との繋がりを大切にしてきた両親から受け継いだ小さな庭のある20坪ほどの家です。庭の入口には近所の方からも称えられる立派な松があり、毎年、庭で取れる柚子は冬至の柚子湯に使うようにとご近所に配っていました。ニワビラキ ノ イエは、空き家となってからも、8年間、近所の方々に支えられて庭の緑が維持されてきました。

　三鷹の地を離れて30年、この小さな家をどうしていくことがいいのか？この家を愛して止まなかった両親の想いや両親を支えてくれたご近所との繋がり、コロナ禍の３年間に泥棒に入られたり、進んでしまった老朽化、金銭面など、手つかずの問題を考えるべき時がきていました。そして、2023年、様々なすばらしい方々との出会いにより、これらの問題を解決する道筋が見えてきました。地域の人との繋がりを大切にしてきた両親の想いを活かす場として、地域の人や地域を訪れる人を元気にする場として、この小さな家が生まれ変わることができることがわかりました。それから１年余り、予想外の問題も多々ありましたが、一歩づつ乗り越え、築50年の小さな古民家は、ニワビラキ ノ イエとして地域に根差した癒しのレンタルスペースへと生まれ変わりました。

ニワビラキ ノ イエがめざすもの

　ニワビラキ ノ イエは、自分の趣味や特技を活かした教室やセミナーをやってみたいけれど、一歩踏み出すことができない方に、気軽に始めてもらえるレンタルスペースです。オンラインでのセミナーをやってみたいけれど、インターネットやITが苦手で心配という方には、ニワビラキ ノ イエでオンラインセミナーを開催するお手伝いをします。自分の方向性が見つからない方には、ライフキャリアコンサルティングで方向性を見つけるお手伝いもします。ニワビラキ ノ イエが、一歩づつ生まれ変わってきたように、一歩を踏み出すきっかけを提供するレンタルスペースです。

　次世代を担う子供たち、仕事や育児に追われる若い世代、人生100年時代のセカンドキャリアを考えるシニア世代、日本を訪れる外国人など、多様性のある今後の社会を生きていく上で、様々な人との出会いと交流を促進する場をニワビラキ ノ イエは提供していきます。多様性がある社会で一人ひとりが幸せになるライフキャリアを考えることを支援するサードプレースとして、ニワビラキ ノ イエを訪れる皆様と一緒に地域で共創するコミュニティを創っていきたいと思います。 

＜代表プロフィール＞

　短期大学卒業後、外資系IT企業で事務職として働いていましたが、「24歳クリスマスケーキで寿退社」の時代に疑問を感じ、休職して３年間アメリカの大学に留学し卒業。帰国後、システムエンジニアやテクニカルサポートとしてIT業界で働いていました。しかしながら、「24時間働けますか？」の時代で、40歳を過ぎて体力的に限界を感じて退職。青山学院大学のeLPCO/HiRC研究センターでeラーニングの研究補助のアルバイトやフリーランスでマニュアルの英日翻訳などの仕事を始めました。

　その後、研究センターの研究補助業務の一環で受講した社会人学びなおしプログラムにて、オンライン学習支援者となり、2010年に設立されたオンライン大学、ビジネス・ブレークスルー大学の立ち上げにオンライン学習支援者として参画しました。研究センター閉鎖に伴い、青山学院大学 経営学部の教授陣が中心となって設立した青山ヒューマン・イノベーション・コンサルティング（株）に異動し、大学生の就活支援事業を担当。2013年 日本キャリア開発協会のCDA（Career Development Advisor）を取得し、国家資格２級キャリアコンサルティング技能士になりました。

　現在、青山ヒューマン・イノベーション・コンサルティング（株）（青山Hicon）キャリア開発事業部門と研修企業の法人向け研修ラーニング・アドバイザー、キャリア系学術書の出版翻訳、一般社団法人 日本ライフシフト協会の事務局など、様々な仕事にパラレルで従事するパラレルワーカーをしながら、「ニワビラキ ノ イエ」を運営しています。「ニワビラキ ノ イエ」を軸として、地域の皆様と地域を訪れる皆様との共創の場を創っていきたいと思います。

代表　髙宮　幸代